デザインとは
複雑な問題の本質を一挙に捉え、
そこに調和と秩序をもたらす行為。
美と共感で多くの人の心に訴え、行動を換気し、
社会に幸せなムーブメントを起こす創造的行為。
(引用) 「人口減少×デザイン」 筧祐介著、英治出版、2015年
本書は、人口減少問題に対して、「デザイン」という切り口から迫っている。
理由は、デザインを通じ、「人口減少問題の本質」を捉えること。そして、もう一つは、「地域に問題解決の行動を呼び起こすこと」である。
1億2,800万人いた我が国の2010年人口を100人とすると、2100年には39人(推定人口4,959万人)になってしまう。
なぜ、若者は、結婚し、出産しない(できない)のか。本書は、現代の社会構造の課題について、デザイを駆使し、あらゆる角度から迫り、整理している。
また、後半では、「働き、産み、3人育てられる社会」を目指し、「地域」にスポットを当て、5つの提言をしている。
少子高齢化社会は、我が国の最重要課題である。そして、この問題解決のゴールは、「どうしたら、幸せな社会を構築できるのか」であると思う。
「地方消滅」など過激な言葉も飛び変わっているが、まず、自分たち地域から「何ができるのか」。
5つの提言を深く認識し、一つずつ、周りの仲間たちと取り組んでいきたいと感じた。
人口減少×デザイン