シリア北部アレッポで内戦を取材していたジャーナリスト山本美香さんが戦闘に巻き込まれて亡くなった。彼女は、戦闘中、犠牲になることが多い女性や子供の視点で取材をしてきた。
生前、彼女は、次のことを言っていた。
「危険を冒しても伝えたい思いをもつ人がいる。それを受け取ったら伝える責任がある。」
(引用)日経WOMAN、2003年8月号
日本では、戦争といっても、「何のこと」とかえってくるだろう。
現在においても、紛争は世界の至る所で勃発している。そして、日本の総人口を上回る子供たちが飢えと闘っていると言われていている。
いろいろと大人の事情によって巻き込まれる子どもたち。
彼女の仕事に対する情熱は、世界中で苦しむ子どもや女性たちを助けてあげたいという使命感によるものであっただろう。
昨年、私たち日本人は、東日本大震災を経験した。だからこそ、情熱を持って、私たち一人ひとりが真剣に仕事に取り組まなければならない。
そう。
女性や子どもたちをはじめ、人類すべてが、いつも笑っていられる世界を実現するために。
そのことを、山本さんは、私たちに教えてくれた気がした。
山本美香さん。
本当に、あなたは、勇敢でした。
ありがとうございました。
心より、御冥福をお祈りいたします。