過去の被害規模から過小な想定をしてしまった。複雑な難工事に直面している。
東京電力パワーグリッドの記者会見にて
台風15号による大規模停電が続く。復旧について、東京電力パワーグリッドは、当初、2日程度で全面復旧すると見通していたが、「今後、2週間以内におおむね復旧の見込み」と再度、修正の記者会見をした。
昨日、私は、千葉に住む知り合いのFacebookを見た。投稿されていた写真は、千葉県君津市内のコンビニエンスストアのものであったが、電気が復旧していないため、店内の棚には商品が並んでいない。家庭内でも同様に、冷蔵庫が一つ動かないだけで、食品は腐ってしまい、食品のストックすらできない状況だ。
また、オール電化の家では、調理することすらできない。また、井戸水があっても、吸い上げるポンプも使えない。連日、被災地から報道されているさまざま情報から、私達の暮らしには、電気が欠かせないことを痛感させられた。
日本経済新聞によれば、迅速な復旧を妨げる理由の一つとして、送電設備の老朽化もあげている。多くの送電設備は、1970年代のもので、同社の記事では、今後、巨額投資によりインフラをどこまで維持できるかの判断が迫られているとしている。
災害対策には、「予防」と「発生した後の迅速な対応」の両面から考える必要がある。
電力会社は、日頃から、強風の中でも送電設備が倒壊しないような対策を講じる必要がある。また、発生してしまったら、いかに迅速に復旧するかのシュミレーションも必要であろう。
さらに、このことは、私たち一人ひとりにも言える。電気、水道、ガスなど、私達の生活に、あたかも「空気」の存在のように、当たり前に存在する生活インフラ。もし、災害が発生し、これらの生活インフラが長期間遮断されたときを想定して、各家庭でも備えをする必要があるだろう。
いまもなお、停電が続く千葉県の皆様に、心より、お見舞いを申し上げます。
(引用)日本経済新聞社 2019.9.14 朝刊記事
2019年9月15日日曜日
2019年9月7日土曜日
感謝力
奇跡を起こせる人間は、失敗した時にこそ、「ありがたい」と感謝できるんです。
指揮者 佐渡裕
(引用)人間を学ぶ月刊誌 致知 2019年10月号(通巻531号)、18
致知の10月号は、指揮者の佐渡裕氏と大和証券グループ本社顧問の鈴木茂晴氏との対談であった。
クラシック音楽に興味のある私は、この特集記事である対談に惹かれた。なぜ、佐渡氏は、帝王カラヤンではなく、レナード・バーンスタインに師事したのか。また、佐渡氏が子供のころに夢に抱いていた世界最高峰のオケであるベルリン・フィルを指揮することになったのか。今回の特集記事では、小澤征爾との数々のエピソードも交えながら、佐渡氏の足跡を大変興味深く読ませていただいた。
この特集記事を読み進めていくうち、私は、チャイコフスキー国際コンクールで優勝した諏訪内晶子氏の著書「ヴァイオリンと翔ける」の一節を思い出した。
その著書で、諏訪内さんは、「ヴァイオリンのような自分で音程を作らなければならない楽器では、日本人の場合、どうしても平均律で音程をとってしまうようだ。国際コンクール等ではそれがハンディとなってしまう。クラシックの国である西洋人の耳には平均律よりの演奏に違和感を感じる」と語っている。
もともと私達の身体に流れている「血」が違うことによるハンディを乗り越え、西洋の文化で活躍する日本人が増えてきている。
我ら日本人、そして東洋人が西洋の文化で活躍していることは、相当の努力もあったと思われるが、「奇跡」とも言える現象が起こったのではないか。
佐渡氏によれば、奇跡を起こす方程式が存在するという。才能、運、努力は足し算だが、掛け算になるものが一つだけある。それは、感謝力だと。
奇跡を起こし、東洋人というハンディキャップを乗り越え、西洋の舞台で活躍する音楽家たちの奇跡の演奏を、私は、これからも楽しみに聴いていきたい。
指揮者 佐渡裕
(引用)人間を学ぶ月刊誌 致知 2019年10月号(通巻531号)、18
致知の10月号は、指揮者の佐渡裕氏と大和証券グループ本社顧問の鈴木茂晴氏との対談であった。
クラシック音楽に興味のある私は、この特集記事である対談に惹かれた。なぜ、佐渡氏は、帝王カラヤンではなく、レナード・バーンスタインに師事したのか。また、佐渡氏が子供のころに夢に抱いていた世界最高峰のオケであるベルリン・フィルを指揮することになったのか。今回の特集記事では、小澤征爾との数々のエピソードも交えながら、佐渡氏の足跡を大変興味深く読ませていただいた。
この特集記事を読み進めていくうち、私は、チャイコフスキー国際コンクールで優勝した諏訪内晶子氏の著書「ヴァイオリンと翔ける」の一節を思い出した。
その著書で、諏訪内さんは、「ヴァイオリンのような自分で音程を作らなければならない楽器では、日本人の場合、どうしても平均律で音程をとってしまうようだ。国際コンクール等ではそれがハンディとなってしまう。クラシックの国である西洋人の耳には平均律よりの演奏に違和感を感じる」と語っている。
もともと私達の身体に流れている「血」が違うことによるハンディを乗り越え、西洋の文化で活躍する日本人が増えてきている。
我ら日本人、そして東洋人が西洋の文化で活躍していることは、相当の努力もあったと思われるが、「奇跡」とも言える現象が起こったのではないか。
佐渡氏によれば、奇跡を起こす方程式が存在するという。才能、運、努力は足し算だが、掛け算になるものが一つだけある。それは、感謝力だと。
奇跡を起こし、東洋人というハンディキャップを乗り越え、西洋の舞台で活躍する音楽家たちの奇跡の演奏を、私は、これからも楽しみに聴いていきたい。
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