2018年11月14日水曜日

意思決定

決定が満たすべき必要条件を明確にしなければならない。「その決定の目的は何か」「達成すべき最低限の目標は何か」「満足させるべき必要条件は何か」を明らかにしなければならない。
決定が成果をあげるためには、必要条件を満足させなければならない。
必要条件を簡潔かつ明確にするほど、決定による成果はあがり、達成しようとするものを達成する可能性が高まる。

(引用)プロフェッショナルの条件 いかに成果をあげ、成長するか、P・F・ドラッカー著、上田惇生編訳、ダイヤモンド社、2000年、151-152

自分の仕事の進め方で迷ったとき、私は、まずドラッカーの「プロフェッショナルの条件」を読み返す。そして、ドラッカーと対話し、自分の行動を反省する。
「必要条件を簡潔かつ明確」にすることは、上司にいかに明瞭に伝えるかということも意味するのだと思う。実は今日、私は、このことを実感した。

上司に決定を促すことは、必要条件を簡潔かつ明確に伝えなければならない。せっかく、膨大な資料を集め、分析し、自分たちはこのような結果になると認識していても、それが上手く上司に伝わらなければ、意味がない。

上司への説明資料は、例えばパワーポイントを使って、要点のみ記載した資料で足りる。そして、上司から質問があった際には、手持ち資料として集めた資料を差し出せばよい。

他にもドラッカーは、本書の中で、決定を行動に移すには、「誰がこの意思決定をしらなければならないか」ということも重要であると説く。このことも、仕事に夢中になっていると、案外、忘れがちである。

私たち知識労働者が成果をあげ、貢献し、自己実現するため、「プロフェッショナルの条件」は、ドラッカーの偉大さを再認識させられるとともに、読み返すたびに新たな発見がある。