2019年1月11日金曜日

強み、そして成長

自分の強みをつくったり、自分を成長させたりするときに、いちばん簡単なのは、何かが始まる場所にいることです。

どこでも誰とでも働ける 12の会社で学んだ”これから”の仕事と転職のルール、尾原和啓著、ダイヤモンド社、2018年、152

私は、この言葉がすーっと胸に入ってきた。20年を超える自分自身の仕事生活を振り返ってみると、幸運にも、幾度となく、大きな事業の”立ち上げ”の機会に恵まれた。まさに、「何かが始まる場所」にいた。
そしてその場所は、私に”強み”と”成長”を与えてくれた。

しかし、大きな事業を立ち上げるということは、相当のエネルギーが必要である。また、必ずハレーションが起こる。

サラリーマンであれば、同じ給料なのにどうして私だけ何かをしなければならないのか、と考えたこともある。
何もしなければ、そのまま時は過ぎていく。そして、そのほうが評判があがることもある。なぜならば、一つ間違いを起こせば、減点になる。だったら、何も生み出さず、「そのまま」にしておくのも一手だ。
しかし、それでよいのだろうかと思っていた。

尾原さんは、今まで私が抱えてきたモヤモヤした気持ちを一言で払拭してくれた。
この言葉は、かつて尾原さんが在籍していたリクルートの社訓、「自ら機会を創り出し、機会によって自らを変えよ」から芽生えたものか。

人生で最も多くの時間を割く”仕事”をするということ。ならば、その時間を有意義に過ごし、そしてそれが人々への貢献につながり、ひいては自分自身の成長につながっていく。

一度きりの人生、そんな嬉しいことはないだろうと思うのだが。