兵庫県明石市は、保護者に対する保育料や医療費などの経済的な負担の軽減をはじめ、子育て環境の整備に力を注いでいることで知られる。その結果、関西圏が人口減少に陥る中、明石市は、人口が回復し、全国から注目されている。
そんな中、同じ関西圏で若い市長、副市長が人口減少を食い止めることで頑張っていることを知った。人口規模5万強の大阪府四條畷(しじょうなわて)市だ。
その四條畷市の副市長は、民間から初となった林有理氏だ。
林氏は、職員とともに子育てマップ作成でおむつ交換ができる店などをまとめたり、窓口でのQRコード支払いを全国で初めて導入したりした。
林氏自身も母親ということで、その視点を行政に反映させたそうだ。
何が子育て支援策で必要なのか。
例えば、公園の使い勝手はどうか、保育園の入園手続きは保護者にとって優しいものになっているのだろうかなどと考えていくと、どうしても行政の縦割りの弊害が生じる。
例えば、公園の使い勝手はどうか、保育園の入園手続きは保護者にとって優しいものになっているのだろうかなどと考えていくと、どうしても行政の縦割りの弊害が生じる。
そこで、林氏は、各部局の部長クラスを中心に経営会議を発足させ、縦割りの組織に横串を通し、子育てにやさしいまちを着実に実現し、その街の人口減少を食い止めている。
林氏の座右の銘は「着眼大局 着手小局」。これは、孔子の弟子の荀子の言葉で、全体を俯瞰的に対局に見ながら、目の前のことを細心の注意を払って実践することだ。
壮大な、しかもそこに住む人達にとって利益をもたらす政策は構想できた。しかし、どこから手をつければよいのか、わからない時がある。そんなときは、この言葉を思い出し、まず、目の前のことから変えていくことが必要だと感じた。
もう一つ、林氏は、「一切唯心造(いっさいゆいしんぞう)」という言葉も大切にしている。これは、「すべての事象は、あなたの心が創り出している」という禅語だ。すなわち、あらゆる存在は心より現出したものにほかならず、心のほかに何も存在しないことを意味する。
あのスティーブ・ジョブズも座禅によって自分の深いところに下りていき、自分の実現したいものを世に送り出し、数々のくらしを変えていった。
政策とは、子育てにやさしいまち、そして自分たちで楽しい街を創ろうとする、その「想い」から出発する。
引き続き、四條畷の取り組みを注視していきたい。
(引用) ハフィントンポスト
https://www.huffingtonpost.jp/entry/shijonawate_jp_5ce4e037e4b0547bd12eebc5
あのスティーブ・ジョブズも座禅によって自分の深いところに下りていき、自分の実現したいものを世に送り出し、数々のくらしを変えていった。
政策とは、子育てにやさしいまち、そして自分たちで楽しい街を創ろうとする、その「想い」から出発する。
引き続き、四條畷の取り組みを注視していきたい。
(引用) ハフィントンポスト
https://www.huffingtonpost.jp/entry/shijonawate_jp_5ce4e037e4b0547bd12eebc5