これは遠い千年紀の夢ではない。これは我々自身の時代と世代において、達成されうるような世界の、確固たる基礎なのである。
アメリカ第32代大統領 フランクリン・デラノ・ルーズベルト
ルーズベルトが演説「四つの自由」の中で語った言葉である(演説は1941年1月6日)。
四つの自由とは、表現の自由、各人がおのれの仕方で神を崇拝する自由、欠乏からの自由、そして恐怖からの自由。四つ目の自由とは、すなわち、もっと一般的な言葉でいいかえれば、ある程度まで、そしてある徹底的な仕方で、全世界的な軍縮を行うことである。
ルーズベルトは、これらの自由を世界の至る所で実現しようとした。
普段、私たちの仕事には、常に課題が存在し、解決が求められる。そして、課題解決だけではない。ピーター・ドラッカーのいうところの、私たちの顧客に対して新たな創造をしていかなければならない。
しかし、私たちの普段の仕事は、ルーズベルトが立ち向かった四つの自由の実現より大きなものだろうか。しかも彼は、この四つの自由の実現は、「遠い千年紀の夢でない」とした。
まだまだやるべきことがある。そして、やらなければならない。
目の前の仕事も、そして、四つの自由を獲得するためにも。
ルーズベルトは、次のように言う。
恐れなければいけない唯一のものは、恐れそれ自体である。
もはや、恐れはない。
今を生きる私たちは、勇気を持って前へ進もう。
千年紀先まで待たない。
目の前の仕事の課題解決も。
そして、もうすぐ叶うであろう、ルーズベルトが描いた「四つの自由」を実現するためにも。