「このときのためにすべての時間を犠牲にして、この勝利のために頑張ってきた。本当に最高です。」
ラグビー日本代表 福岡堅樹選手
昨日、我が家では、テレビの前にかじりついて日本チームの活躍を応援した。ラグビーW杯日本大会1次リーグA組の日本は、スコットランドと戦い、28-21で競り勝った。後半は、スコットランド勢の猛攻により、最後までハラハラしたが、日本は7点を守りきった。これにより、日本は、4連勝でA組1位通過し、悲願の「初の8強」を果たした。
昨日の試合では、特に、俊足を飛ばしてトライをあげるフィニッシャーのWTBの二人の活躍が光った。その二人とは、福岡堅樹、松島幸太朗の両選手だ。福岡選手は、後半2分、スコットランドの選手を置き去りにしてトライを奪うなど、2トライを決め、日本の勝利に貢献した。
試合後、福岡選手は、早口で「このときのためにすべての時間を犠牲にしてきた」と語った。
その言葉を聞いたとき、私は、ナポレオン・ヒルの「願望を手に入れるための6箇条」を思い出した。
この有名な6箇条では、願望を実現するために目標を数値化することや目標の最終期限を決めることなどを掲げている。
その6箇条の中には、「目標を達成するための代償を決める」ことも掲げられている。
目標実現のために労力、そして時間を差し出すことによって、得られるものがある。
そのことを福岡選手は、身を持って教えてくれた。
福岡選手は、2020の東京五輪でラグビーを引退し、医師を目指すと公言している。
厳しい練習に耐え、今はラグビーにすべてを捧げてきた彼なら、まずは来年の五輪出場、そしていつか医師になって多くの人を助けるといった目標も叶えることができることだろう。
何も福岡選手に限ったことではない。日本ラグビー史上初の8強は、ラグビーの日本選手全員が持ち続けている強固な意志と犠牲心によって得られた。
日本チームは、”ONE TEAM”というスローガンを掲げ、強固な意志と犠牲心を持ち続けたメンバー31人が結束し、戦いに挑み続けている。さあ、次は、10月20日開催の決勝トーナメントで南アフリカとの決戦だ。
引き続き、進化を続ける日本ラグビーの活躍を心から応援していきたい。